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《きもののTPO》着物手帳のこだわりポイント・その4

TPO、おさえられていますか?

 

永遠の不安、永遠の謎! 着物のTPO!

和の生活マガジン『花saku』編集部に寄せられる読者の皆さまからのお声やご質問の中で一番多いのが、TPOとコーディネイトです。

ただでさえ種類が多いし、カテゴライズしにくい着物と帯。

そこに加えてややこしい「しきたり」やルールがある(ありそうな感じがする)TPOに、さらに素材と季節が関係してくるので混乱するのも無理ありません。

なんとな~く分かってしまえば何でもないことでも、やっぱり不安は尽きません。

日本は「恥の文化」、欧米は「罪の文化」と言われます。

ルース・ベネディクトの『菊と刀』には、日本と欧米の子育ての方針の違いが書かれてあり、日本の文化は「恥の文化」、欧米の文化は「罪の文化」とされています。宗教の影響による違いが大きいとされていますが、日本人の恥の意識は道徳を支える力でもあり、恥をかかないために義理人情を重んじるのです。

そして、集団や、組織の名誉を優先しますから「人と同じ」であることはとても重要です。「一人だけトンチンカンな格好をしていたら恥ずかしい」という深層心理が私たちの中にあるので、いつまでも不安がぬぐい去れない。誰かに「OK」と背中を押してもらいたい、そんな意識が高くなるのかもしれませんね。

『着物手帳』には、TPOが簡単な表になっています。

コーディネイトのセンスや季節の素材感は別として、目的(着る場面、場所)と、着物と帯を大まかに分けてあります。背中を押す一助となれば幸いです。

いろいろとしきたりやルールの難しい着物の世界ではありますが、「式」と名のつく場面へ出る場合以外の外出着、普段着はファッションですので、ご自分の体感やセンスに合わせて思い切りおしゃれを楽しんでいただきたいという思いを込めました。

その場、その場に応じた立ち居振る舞いや装い、話し方、話題の選び方など、臨機応変にできる女性ってステキですよね。


いくら敬語を正しく使っていても、その場の雰囲気を台無しにしてしまったり、逆に相手に堅苦しい思いをさせたり、萎縮させたりするなら、その「敬語」の使い方は本当に正しいかどうか……???

慇懃無礼という言葉もありますし、少し(適度に)崩したほうが、かえって親しみやすく、相手にも心地よく過ごしていただけると言うことがあります。

敏腕営業マンは、相手に合わせて言い回しやイントネーションを変えると聞いたこともあります。

装いも同じこと。
いくらマナーどおり、TPOルールどおりとはいえ主役でもないのに「どうだ! 参ったか!」というようなすさまじい装いで相手を萎縮させたり、圧倒したりしないほうが良い場合だってあります。また、あまりにも地味に装いすぎて華やかな場の空気を台無しにしてしまうのもまた残念なもの。「着るモノ」ですから基本は自由ですが、その自由の中にそうした思いやりとか、教養というものが見え隠れすることもまた事実だということを肝に銘じておしゃれを楽しめる大人の女性になりたいものです。